2012 831 5thAnniversarySeries フルオーダーメイドアンブレラ　初音ミクバージョン

雨の日も雪の日も優しく微笑んでる絵柄がメリーゴーランドのように流れる、細部までフルオーダーメイド １００本限定生産の雨傘です

傘の詳細だけが他の商品より遅れてしまって申し訳ありません。
傘はいままで生産したことがなかったので、洋服や他の服飾小物を作るのと工程がいろいろ違って時間がかかってしまいました。
傘って時計やパソコンのような工業製品の部類に入るので、 スタート時からの過程が違ってたのです・・・・。
そもそもデザイナーが１面４色でメルヘンチックなシルエット柄を作ってしまったことからいろいろ発覚するんですよ・・・。
カットソープリントの感覚でやらかしてしまったらしいのですが、１面４色だと８面３２色刷り＋１面１色で３３色刷りで１本の傘・・・プリントだけで７千円・・・。
「これは無理だよ」と傘メーカーさんにいわれてしまい、そこからですか！のスタートだったのです。
海外コレクションブランドのライセンス傘を作っている傘メーカーさんに生産担当をしていただいてたので、いろいろ教えていただけたらしいのですが、
まず普通は製版プリントではなく、傘用にプリント生地を作るのです・・・つまりテキスタイル生地で作るわけですよ・・・なるほど・・・。
ビニール傘だと製版プリント１面のみというやり方をする時もあるけど、布地傘の場合テキスタイル生地から作るそうです。
また布地傘は撥水加工をしてる生地を使用するので、プリントするならビニール傘のプリントとはインクも違い手塗りでしかも乾きが遅いそうです。
乾きが遅いため布地を重ねることもできないので、８面傘の場合その８面を広げておく場所が必要で、本数が増えるほど広大な広さが必要だそうです。
そういうことで普通はテキスタイル生地を作って裁断し、それを骨に接合して組み立てていくらしく、縫製業の部門ではなく工業製品なんだそうです。

で、ここからが更に問題が発生したのですが、
「で、生産数はいくつ？」と傘メーカさん、「とりあえず１００本からで」とデザイナー、「それも無理だよ。最低ロットはダースだから」と傘メーカーさん、
「ダースというと・・・何本からですか？」とデザイナー、「１２００本が最低ロットで通常は３ダース以上のオーダーもらうから４０００本〜ですね」と・・・・。
・・・１２００本・・・情けない話ですが、現状の販売ルートでは最低ロットの１２００本を販売するのは無理な話で・・・・２週間ほど時間をいただきました・・・。
その打ち合わせが昨日だったのですが、「で、数はまとまりましたか？」と傘メーカーさん、「やっぱり１００本〜でお願いしたいです」とデザイナー・・・・。
そもそも最低ロットの1/10ですから、カットソーでいうと５〜６着しか発注しないのと同じで、これは生産無理かもとみんなが思ってました・・・。
「やっぱり１００本ですか・・・では今回はうちが協力という形でなんとかしましょ。作りたいものを作れないのは一番つらいですものね。部品もうちで
調達できる中でも最上級なものを選んであげます。ちょうどいまの時期は工場が空いてるので、少量生産するように頼んであげます。ただし、８月に
入ると来春の生産で忙しくなるから何をもってしても発注は無理です。今回１回限りの生産ということでなんとか手を打ちましょ。追加本数はなしですよ。
今後ブランドが成長してきちんとダースで傘を発注できるようになるためのお手伝いとして今回はやらせていただきます」
おおおおおおおお(ToT)　こんな時代になんというありがたいお言葉でしょうか・・・日向も販売がんばりますよ(ToT)

まず、シルエット４版４色を１面に使うのはコスト的に無理があるのがわかったので、線画で１面１版１色を４色変えで８面付けに変更しました。
メリーゴーランドのように絵柄が流れていくイメージは壊したくないというデザイナーの思いから、その思いをKATOKENさんが受け継いで描きました。
憂鬱な雨の日も、寒い雪の日も、ふと見上げればそこには優しく微笑んでるミクさんが・・・これでもうさみしくはありませんよん。
絵柄は青緑系のブルーヴェールダンス・マゼンダ系のフランボアーズ・シルバー系のアッシュ・ゴールド系のシャンパーニュとフランス色の４色Ｘ２です。

また肝心の製造部ですが、デザイナーが１回限りの生産なら、きちんと長く使用できる傘を作るべきという信念から、資材にもこだわりました。
布地は丈夫で高撥水加工を施しＵＶ吸収率を高めた最上級のポリエステル生地を使用・・・日傘も白地等淡色より断然黒地がＵＶ吸収率がいいそうです。
露先(布地の先についてる部品です)は、傘メーカーさんオリジナルのボルトのようなかっこいいツヤ消しアンティークゴールドの露先です。
石突(傘の先端)は、中棒と同様に焼付けスチール(鉄)より丈夫で高級感があり、錆が進行しない軽量なブラックのアルミダイキャストを採用しました。
骨部分は、スチール(鉄)より軽くてしなりの弾力性があり、耐風・耐久力が強く錆びにくいブラックのグラスファイバーを採用しました。
胴ネーム(閉じた傘をまとめるところ)のボタンは布地に合わせてツヤ消しブラックのボタンを採用しました。
また全体を細くみせるために女性用傘では手開きにしてるのが多いらしいのですが、男女兼用はやはり使いやすい方がいいので自動開きにしました。
持ち手は、太すぎず、また細すぎず、ちょうど持ちやすい太さの天然木に、滑りにくいようにシルバーグレイのレザーを巻いてもらうことにしました。
シルバーグレイのレザー上部には０１HATSUNE MIKUとマゼンダ系のフランボアーズで入れて、縫い糸も青緑系の糸で縫い付けをします。
また骨にグラスファイバーを採用したので、傘を閉じた時のしなりの膨らみを抑えるため、露先をまとめる玉止めも持ち手上につけてもらいました。

製作期間は６０日ということでしたので、お届けは８月２５日前後となりますが、すぐ秋の長雨のシーズンが来るので、そこがデビューになりそうですね。
今回は予約受注をしていると、生産ができなくなってしまうので、予約注文品となります。
ですので、予約注文が１００本に到達したところで販売終了となってしまいます。
予約完了された方からメールを差し上げますので、予約される方は迷惑メールに移動しないように、porter@dustmemorynothanks.comを登録してください。

★Amazonでの予約販売を開始しました。またサンプルができましたので、BLOGで画像を掲載してます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜日向＞